ほ〜む 
機能不全家族(Disfunctional Family)

家族に目に見えた原因がないのに、「私はそれでもACだと思う」という人がいます。タヌキもその中の一人です。深く掘り返せば、異常と堂々と言ってもおかしくない過去がある訳だけれど、両親はアルコールもギャンブルもタバコもやりません。社会的に、表向きには全く問題がない人達です。しかし、だからといってタヌキの家は機能している訳ではありませんでした。

タヌキの抱く、タヌキの家の機能不全のイメージ。(棚卸しつき)

よく使われる表現で、家族を歯車に例え、歯車がかみあっていればその家族は機能している、というものがあります。タヌキは、自分も歯車の中の一つだと例えるならば、父母と弟の歯車はうまくかみあっている様に感じられますが、タヌキだけが一つだけパタリと倒れている様なイメージを抱いています。昔、祖母と同居していた時代は歯車は全くかみあっておらず、内情はさんさんたるもので父親も家に寄り付きませんでした。タヌキは勉強だけをしていればいいと言われました。又、タヌキは母親に頭を下げられたりしながら長年、祖母の相手をしてきました。重度の鬱病持ちの祖母の相手を。高校二年の春、我が家はやっとの思いで祖母との恐怖の同居生活から抜け出す事が出来ました。祖母の影響を殆ど受けずに済んだタヌキ以外の家族三人は、タヌキをとりのこしたまま歯車の再構成をはじめました。タヌキだけが祖母の重度の鬱病の影響を受け、物事を心の底から楽しんだり、人を心の底から信じられない様な人間になりました。早い話が重度の鬱病持ちに自分までがなってしまった訳です。私という歯車は、一生他の三つの歯車の中に入る事はないでしょう。他の三つの歯車だけを見れば我が家は「まだ」機能しているといえるでしょう。(暴力とか共依存がなくなればね。)しかし、それはあくまでタヌキという存在を無視すれば、の話です。(この点において、タヌキは自分がひどく「ロスト・ワン」の様に感じられてなりません。)


機能していないとはどういう事か。

特別の虐待があった、とか先ほども述べましたが両親に問題がない様に感じられる場合でも「機能不全家族」の可能性はおおいに有り得ます。例え良質の歯車であっても、かみあわさって仕事を為す事が出来なければ毒にしかならない、という事です。逆に、両親になんらかの問題があったとしても、歯車さえかみあって子供が安心して過ごせる様な環境であるならば、タヌキみたいに情緒的に問題のある人間にはならないだろうと考えます。又、家族が多少機能していなくても、地域が機能していて子供が自分の人格を認められ、「こういう大人になりたい」というモデルケースになり得る大人が側にいたならば、十分にACになる可能性は低くなるでしょう。最悪なのは、家族は機能していないわ、地域も機能していないわ、というタヌキの様なケースです。単体として大した出来事でない様に加害者側からは感じられても、慢性的に起こる出来事がいかに子供の心に多大な悪影響を及ぼすか、きちんと親は学ぶべきだと思っています。

自分では子供の為に「良かれ」と思っていても、子供はそうとは受け取らない事を知るべきです。子供はあなたじゃありません。子供はあなたとは別人格です。別の人間である事を自覚しなければいけません。自分の夢は自分で叶えるべきであり、子供に押し付けるものではありません。子供には子供の人生がある事を親はちゃんと理解すべきです。殴る蹴るの暴力では確かにないのかもしれませんが、こういった類のコントロール行動は十二分に子供の心を蝕む事を親はよく理解すべきです。


機能不全家族の特徴。

タヌキがガタガタ言うより、ぼちぼちらんど(http://mentalclinic.com/)のここ(アダルトチルドレン)が最高です。子供の「役割」についても書いてあるので、ぜひ、御一読を。(先ほど呟いた、「ロスト・ワン」の紹介もあります。)


共依存(Co-Dependency)の問題

日本における機能不全家族の場合、目立つのは母子共依存、特に娘と母親の共依存関係です。(家もそうですけどね〜。)母子共依存に、父親はワーカーホリック(ワーカーホリックでなくても、家庭に関与していなければ同じ)このケースが結構多いんじゃないでしょうか?(゚-゚;) >父子共依存もあると思うけどね。 近年、姉妹の様な母娘関係、という様な言葉をよく聞く事がありましたがそれはハッキリ言って異常です(・_・) 本当にお互いの自我を尊重しあって仲が良いのならば結構ですが、少しでも相手が離れそうになるとしがみついたり、連絡が少しないからといってしがみつく様な「べたべたした家族関係」は間違いなく、共依存です。共依存関係下においては、相手が勝手に変化する事は赦されません。たえずどちらかがコントロールし、どちらかはコントロールされる。相手が自分の思う様にならなければ安心できなかったり、逆に全く自我を放棄して従ってしまう。(責任をとらなくて良かったり、考えない事はラクだからです。)共依存関係には愛情は関係ありません。「この人は私がいないと駄目なのよ。」といった感じで、自己の正当性を徹底的に相手に求めている、単なるしがみつきの関係です。共依存関係下で育った子供は、何かを信じたりする事が解らないんじゃないでしょうか?タヌキも全然、駄目ですけどね(・_・) 常にその裏の意図を勘繰りたくなります。コントロールするかされるかしか知らない人生というのは恐ろしくヘビーです。

ちなみに、共依存についてもっときっちりとした説明をしているのは、21世紀家族研究所(http://www.os.rim.or.jp/~family/)の共依存症とは(Co-Dependency)です。共依存診断テストもあるので試してみられては如何でしょうか?


世代連鎖の問題(あとがき)

機能不全の問題とは直接関係ない気がしますが、ここに書き加えておきます。タヌキは将来、子供をもつ事をひどく危惧しています。機能不全家族は、家族としてたまたま一つだけが機能していなかった、という話ではなくタヌキの実家の様に、周りを見たときに「どこの家が機能してるんだ?」という様な状態に陥っている事が多いからです。つまり、機能不全は昨日・今日にぽっ、と出て来たものではなく、世代をこえてえんえん、えんえんと流れて来た悪習である、という事です。(少なくとも、家の場合は。) タヌキには共依存症の自覚がありますが、これを自分の子供にもやる可能性があると考えるといたたまれないものがあります。もっと言うならば、自分の問題はクリアーしても、昔のタヌキがそうだった様に親として子供を他から投げつけられてくる毒気から守ってあげられない、という事を心配しています。タヌキと同じ様な心配をしてる人は結構いらっしゃるんではないでしょうか?

又、今回は会えて虐待等の話は省きました。(そのうち気が向いたら付け足すかもしれませんが(゚-゚;) )虐待の経験がある人達も、もちろん機能不全家族と言っても問題がない事を、最後になりましたが付け加えておきます。

全ての機能不全家族の犠牲になった子供たちの為にお祈り(−人−)


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